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昨年の事だ。4月にクロアチアのザグレブで行われた“FUTURE JAZZ FESTIVAL”に参加した。
3日間のラインナップは、VICTOR DAVIES、JESSICA LAUREN、RAINER TRUBY、AZIMUTH、KYOTO JAZZ MASSIVE、ZERO dB等。
クロアチアを代表するプロデューサー・チーム、EDDY & DUSによってオーガナイズされたこのイベントは、各日1500人以上の動員があり、熱狂的な盛り上がりを見せていた。僕は正直、驚いた。
数年前まで内戦のあった国だ。そして、考えさせられた。どうしてこういうフェスティバルが日本にないのだろうかと。
ROCK系、TECHNO系のフェスティバルは、ある。でも、フューチャー・ジャズやディープ・ハウスのフェスティバルは、ない。トラディショナルなジャズのフェスティバルでさえ数多く開催されているというのに・・・。
誰かがやってくれるんじゃないかと期待していた。実際にそういう動きもあった。でも、一つも実現しなかった。

そこで、自分達でやる事にした。名前は“TOKYO CROSSOVER/JAZZ FESTIVAL”。勿論、今年はまだ野外のビッグ・フェスティバルという訳にはいかない。だから、来年以降に向けてのプレゼンテーションでもある。
同じ志を持つアーティスト達が連動し、一つのショーケースを形成する。その連帯感がシーンなりムーブメントの原動力になりうると僕は信じている。新世代のクロスオーバーやジャズが日本で活況を呈している事をもっと世界にアピールすべきだとも僕は考えている。将来的には、ピュアなジャズやテクノ,ヒップホップやハウスもと連携してゆくつもりだ。そして何よりも、そんなフェスティバルがあれば、凄く楽しいんじゃないかと思っている。

想像力(イマジネーション)が動機(モチベーション)を刺激するのだ。

沖野修也(KYOTO JAZZ MASSIVE/QUALITY! RECORDS label owner)

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